「資格を持っていると転職に有利」という話をよく耳にすると思います。
資格を持っていれば専門的な知識やスキルがある証明になり、確かに企業から信頼されやすくなります。
そこで今回は転職と資格についてまとめてみました。
特にこれから転職活動を検討している方はぜひご覧ください。
転職活動において「資格」は有利になる?
持っているだけでなんとなく「転職活動に有利になる」と思いがちですが、必ず有利に働くとは限りません。
というのも、持っている資格が転職先で求められているものと一致するとは限らないからです。
人事職を目指す方が「社会保険労務士」の資格や日商簿記検定を取る場合は転職に有利に働きますが、ただ資格を持っているだけで就きたい職種と関連していなければ、転職の助けにはなりません。
「どうしてその資格が必要なのか」「なぜ転職先の企業で求められているか」を見極めるため、資格の役割を2つに分けて説明します。
転職に必須の資格
国家資格に多い「業務独占資格」と呼ばれるものです。
「必須資格」を持つ代表的な職業には医師や薬剤師、弁護士などがあり、いずれの職業も専門性が高く、資格を保有していないと業務が成り立たちません。
転職に有利に働く資格
企業や事業を行う際、最低一人の資格保有者を必要とする「必置資格」のことです。
例えば、不動産業界における重要事項の説明には有資格者が必要なため、国土交通省令で「定める数の宅地建物取引士を置かなければならない」とされています。
その他の、国家資格や民間資格、公的資格など資格発行認定者によって地位や影響力に差があります。
資格を取得して転職を成功させるための3つのポイント
1. 効率的に勉強する
転職では働きながら資格取得するケースが多いため、学習時間の確保と学習の習慣づけが重要です。
学習時間が短いのだとしても毎日勉強をし、それを継続するようにしましょう。
2. 資格取得を長引かせない
今の労働環境で自由に使える時間が少なかったり、資格取得に時間が長引いてしまう場合は、早めに転職活動をし、転職後に資格取得を目指すのもよいでしょう。
3. 目指す職種に本当に必要な資格か見極める
興味や関心のある分野への理解を深めるためにも、資格を取得するのはいいのですが、あくまでも資格はスキルの一部を証明するものであって、転職活動のメインはあなた自身です。
仕事を通しての実力や、資格を活用して企業にどう貢献できるかを中心に伝えていきましょう。
転職で資格を活かすためには?
転職で資格を活かすようにするためには、希望する職種にマッチし、実務経験と組み合わせたときに武器となる資格を取得するといいでしょう。
例えば、経理であれば日商簿記検定、営業職なら販売士、人事であれば社会保険労務士などが挙げられます。
資格があるだけで有利になるというわけではありませんが、選考にあたって重視される実務の能力やスキルの裏づけにはなります。
派遣で働きながらお得に資格取得
ほとんどの派遣会社は「資格支援制度」を導入しています。
独学だけでは難しい資格や実務経験がないと受験できない資格を、派遣社員として働きながら勉強できる上に、資格を取得すれば紹介してもらえる仕事の数や給与も増えるという利点があります。
また、働きながら資格を取るために勉強からサポートしたり、試験の受験料を負担してくれたり、資格を取ったことに対する報奨金を出してくれるなどのスキルアップサポートがありますので、大変お得です。
派遣登録前にどんな資格支援制度があるかを調べ、仕事に活かせる資格を増やしましょう。
まとめ
資格は絶対的なものではありませんが、保有していて損をするものでもありません。
自分が使える時間と相談し、積極的に学ぶことで、資格にまつわる分野の知識を体系的に身につけられ、自身のスキルアップや自信にもつながることでしょう。
資格の取得をゴールとするのではなく、新しいキャリアのスタートにつくための武器として、ぜひ活用していってください。
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